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魔導物語 Cataract 後編



  Cataract

「…お前は知っていたのか?」
 大滝の上。
 シェゾは問うた。
『我とて知らぬ事など山程ある。多分、我の何代か前の『剣』が経験したのだろう。我ら闇の剣は、力は受け継ぐが、主等と違って想いまでは受け継げぬ。
「想い、ね」
 あの後、サタンは続けた。

「卵が発動せぬと分かったとき、闘争は終わった。あまりにも損害の大きな痛み分けと言う形でな」
「人間界はいい迷惑だな」
「まぁ、な。そしてその後の事だが…」
 サタンはそこまで言うと、ようやくコーヒーをメイドに取り替えさせる。
 渇いた喉にコーヒーを流し込んで話を続けた。
「卵は能力を失ったと思っていた」
「違うのか」
「それを知ったのは闘争が終わってから一世紀程も経過した頃だ。何も無くなったこの土地に、川が生まれたのだ」
「川?」
「今で言うところの渓谷と、その中心である滝の始まりだ」
「自然現象か?」
「それならこんな所に監視塔なんぞ作って時間を割かぬ。それは、卵が生み出したものなのだ」
「何?」
「卵は、生きていたのだ。マナも、何もなくなったこの世界でも、それは尚臨界を求めてエネルギーを漁ろうとした。その力が、地脈の気の流れを起こした。気の流れは地面を動かし、地殻を動かし、やがてそれは川というエネルギーの発生源を生み出した」
「恐ろしい執念だな」
「水の流れはより強い龍脈となり気を流れ込ませる。その力が更なる地脈を、龍脈を流し込ませ、川は成長し、そしてついには滝となった」
「ああ、道理で普通の川には感じない濃厚な気を感じた訳だ。エネルギーを濃縮した道筋だったのか」
「そうだ」
「…つまり、この滝っつーか滝壺の底には…」
「卵が、全てを喰らってエネルギーを貯め込んでいる。発火する日を夢見てな」
「……」
 シェゾが、その執念にほとほと呆れた、と溜息をつく。
「で、よくそんなところに人が石窟を作れたな」
「人の気は、大滝と共にある龍脈の気と比べて微々たるもの。純粋な地脈と比べて不純物の多いそれを、卵は望まなかったのだろう」
「それが、何故今頃?」
「臨界が近いのだ。火をおこしたくてうずうずしているのだろう。だから、もう不純物だろうが何でもよくなった、と言う事だな。おそらくは」
「三千年溜めても、まだ臨界に達しないのか?」
「周囲一帯を全て飲み込んでまだ発火できなかったのだ。川一つではそんなものよ」
 とは言っても、地脈を合わせたそれは相当なエネルギーを含んでいる。
 次元崩壊を起こす為に必要なエネルギーがいかに桁外れなのかと言う事だった。
「で、なんでお前は見てるだけなんだ?」
「言っただろう。不介入の盟約がある、と。どの様な経緯であれ、終わった事に触れる事は許されない。それを破れば、それこそそれを契機に再び闘争が起こる。私も平和主義とは言わぬが、天界の連中も血の気が多い奴は多いのだ」
「……」
 シェゾはうんざり、と言う顔をした。
「ついでに言うと、ゲートは闘争が終わった直後に完全に閉じている。今卵が発動しても、損害を受けるのははっきり言って人間界だけだ。もう魔界に損害は無い。だから、逆に私は手を出せなくなったのだ。天界の連中も興味は失せている」
「俺達の世界って何なんだよ」
「だから、私はせめてそれを見続けていた。誰かが、それを止められる誰かが来ないか、とな」
「探さなかったのか?」
「それは駄目だ。ただ、相手が勝手に来るのは良いのだ。そこまでは流石に制限しきれぬからな」
「決まりが細かいのか大雑把なのか判らんな」
「そして、お前が来た。正直、嬉しかったぞ。来てしまった以上、しかもお前クラスとなれば語るのは自由だからな」
「ねずみ取りにかかったようなもんか」
「そう言うな」
「ちなみに、俺があのまま落ちていたらどうなった?」
「どうもせん。相当惜しいと思っただろうが、解放されてそのまま川流れだったろうな」
「? 何でも食うんだろ?」
「だから、お前が来て良かったと言っているのだ。時間がない。乗りかかった船ならしっかり後始末まで面倒を見ろよ」
「すげー船に乗っちまったもんだ…」
 シェゾがとげとげしくサタンに言う。
「だが…お前にしか扱えない船だ」
 サタンが宥める様に呟いた。

「…まぁ、この大陸が半分吹っ飛ぶってのは割と困るしな」
 大滝を眼下に眺めてシェゾが言う。
 それは世界的に見ても困る困らないのレベルではないのだが、とりあえずシェゾのやる気を後押しする理由にはなったらしい。
 サタンはその後言った。
 正直、闘争の再開覚悟で卵を自分が破壊しようと思っていたが、シェゾが来て良かった、やはり、運命というのだろうか、と。
「運命っつーか腐れ縁っつーか…」
 サタンは言った。
 卵が最も嫌がったエネルギーの対消滅。
 それを行ったのは、その代の闇の魔導士なのだ、と。
 だから、卵はシェゾのエネルギーには惹かれつつも、触ろうとはしなかったのだ。
「禁呪…だが、まぁいいか」
 シェゾは一呼吸置いて足を構えた。
 今なら分かる。
 生命力、と言うか存在感を感じなかった乾いた土地が、何故シェゾが歩いた場所から生き返っていったのか。
 それは、シェゾが終止符を打つ存在だったから。
 消滅と消滅。それによって再生が約束される。
 死んだ様に身を潜めていたマナが、精霊が、世界が、シェゾを認めたのだ。
 この地を再び新たな命で満たしてくれ、と。
 その為ならば、我の命捧げよう、と。
「全力でいく…か? 大人しく、往生しろよ」
 闇の歴史を研究している者が聞いたら卒倒しそうな科白である。
 禁呪。
 アレイアードを全力で撃つという事がどういった意味かを、万分の一であろうと理解しているから。
 そして、本当に理解している者がもう一人いる。
「シェゾっ!」
「!」
 声が天から舞う。
 シェゾは、彼にしては随分とオーバーなアクションでその身を後ろに飛び退かせた。
 そして、その軌跡を追って声の主が地に足をつける。
 落下してきた筈なのに、その男は風を纏ったかの様に音もなく地面に降りた。
「…ラグナス。何の用だ?」
 黄金の鎧を纏う黒髪の男が、シェゾの前に舞い降りた。
「……」
 元から何かとしかめっ面をしやすい男だが、今のラグナスはこれもまた神妙な程に眉をひそめている。
 しかも、今ラグナスから感じる気はどうにもフレンドリーではない。
 シェゾはすっぱりと普段のなれ合いモードを捨てた。
「おい?」
 体の力を抜き、四肢をしなやかに構えつつ問う。
「シェゾ…お前は、危険な事をしようとしている…。それを、止めさせる為に来た」
「ほう」
 ラグナスが光の剣の柄に手をかける。
「問答無用かよ」
「素直に、聞くお前か?」
「ま、その前に聞かせろ。俺が何をする気だと?」
「闇魔導は卵にパワーを与えるだけだ! 国を吹き飛ばす気か!」
 ラグナスはいささか声を荒らげて言う。
「……」
 シェゾは首をかしげる。
「誰に、どう聞いた?」
「…夢で啓示を聞いた。それから、ずっとこの土地で過去に何が起きたかを調べた」
「よくそんな文献あったな」
「それらの情報から、突き止めた。大いなる戦いの最終兵器が不発のままここに眠っているとな。そして、再び啓示があった」
「ほう」
「今も卵は生きている。それを止められるのはホーリーの力のみ。闇魔導の力は火に油だ、とな」
「……」
 どうやら、大まかにはサタンの話と同じらしい。
 だが、肝の部分が違う、と言うか逆だ。
「啓示とやらが正しいと?」
「お前こそ、何で調べたか知らないが、それが正しいと思っているのか? 過った、じゃ済まないぞ」
「話の流れから読めないか?」
「丸飲みする気はない。だが…闇の本分は破壊、だ。おそらくはサタンか誰かから吹き込まれたのだろう? 閉じた筈のゲートの先が、天界だとしたらどうする!」
「ふむ」
 シェゾはのんびりと顎を撫でる。
 見た目こそ隙だらけだが、それでもラグナスはなかなか次の行動がとれなかった。
 無論、無用な争いを避けたい故の行動でもある。
 しかし、それとは別に感じるのだ。
 シェゾの、静かなる殺気を。
「だが、俺にも考えはある。正しいかどうかじゃなく、俺の直感で感じた危険さが、そこからぷんぷんするのさ」
「危険だ! 卵は、俺が破壊する!」
 ラグナスは冷静に、かつ強い意志で言い切る。
 シェゾはそんなラグナスを見て、ふと呟いた。
「なぁ、お前は、滝に落ちてないだろ?」
「何?」
「お前が滝に落ちたら、それこそ大変な事になるぜ。ほれ」
 シェゾは後ろを見ろ、と目線を送る。
 後ろを向けなどと阿呆な騙しを間違ってもしない筈の男だ。
 ラグナスはふと後ろを見た。
「なっ!?」
 視線の先。
 そこには、白い靄が固まって出来たかの如き造形の巨大な両手があった。
 両手はラグナスを掴もうとして迫る。
「くっ!」
 ラグナスは空に跳ぶ。
 と、手の一部の靄が崩壊し、それは煙突から吹き出す煙の様に方向をラグナスに向けて迫った。
「!」
 避けられる筈だった。
 しかし、その靄はラグナスの足にいつの間にかからみつき、まるで水飴の様に粘着質に絡みついた。
「うっ!」
 反射的に光の剣を抜刀し、神技的早さでそれを両断する。
 物理的な物は勿論、霊体すら分断するそれ。
 しかし、光の剣はそれを斬るには斬ったものの、刀身にゼリーのようにそれを絡みつかせてしまった。
 体の自由を取り戻して地面におりるラグナス。
「な、これは…?」
「そりゃ、お前さんが探しているヤツさ」
 シェゾが、立ち位置を一歩も変えぬままに答えた。
「これが!?」
 吹き出す禍々しい気。光の剣すら浸食する汚泥の如き白のエクトプラズム。
 あまりにもグロテスクなそれにラグナスは驚愕する。
 そして白い靄が形作る両手は、地面のラグナスに再び襲いかかる。
「!」
 ラグナスは構え、そして詠唱する。
「せいっ!」
 光の剣が白く輝く。
「あ」
 シェゾはこの場に不釣り合いな声を出す。
 ラグナスが放った光の刃は刀身のエクトプラズムを瞬間蒸発させ、光の剣が発するそれは巨大な両手を貫いた。
 消滅する筈だった。
 だが。
「!」
 異変は実に分かり易い。
 光をまともに受けた両手は、一気に二倍近く膨れあがった。
 そして、そのエネルギーは凝縮され、倍加する。
「…!」
「やべ」
 まさか、と呆気にとられるラグナスを尻目に、シェゾは初めて動いた。
「邪魔すんなよ!」
 すれ違いざまにそれだけを告げ、シェゾは再び滝壺に跳ぶ。
「! シェゾ!」
 ラグナスは気付いた。
 今の自分の一撃は、それこそ卵に力を注いでしまったのだ、と。
 未だ足に絡み付くそれが、今のラグナスには岩の足かせに思えた。

 白い世界にシェゾは包まれた。
 だが、先程と違うのはこの白い世界自体が胎動を始めている事。
 今生まれんとする命の如く蠢いている事。
「臨界…か?」
 流石、光の勇者のパワーは桁が違うらしい。
 常人なら狂い死にしそうなおぞましき胎動を始めたその世界で、シェゾはあっけない程にからりと呟く。
「よし、ひっさしぶりに…いくぜ」
 再び己の意志で足下を決め、シェゾは気合いを込めて声を上げる。
『主よ。本気でいくか?
 心なしか、闇の剣にも気合いが入っている。
「わりと本気でいく」
『承知した。
 すう、と息を吸い、シェゾは気合いを込め始めた。
「…ぬ…う…」
 闇の剣を中断に構え、シェゾが鬼神の如き表情で気を凝縮する。
 闇の剣はそれに呼応するが如く青白い稲妻を纏う。
 周囲の白い世界から、それを阻止せんとするが如くひときわ濃密な白い触手がどこからともなくシェゾに襲いかかる。
 だが、それは叶わない。
 シェゾに一メートルとて近付く事叶わず、触手は崩壊し続けた。
「…!」
 尋常ではない気合い。
 闇の剣の柄から、赤い血が筋を引く。
 かみしめていた唇からも赤いそれが同じく筋を引いた。
 一瞬でも気を迷わせれば、己を崩壊させるその気合い。
 それが、今臨界に達しようとしている。
「!」
 ラグナスは何も見えない世界から、恐るべき波動が放たれるのを感じた。
 全力で転移し、その場から離れる。
 次の瞬間、世界が音を失う。
 シェゾの体から、どんな光をも飲み込み、そしてどんな光よりも眩い黒が吹き出し、彼は漆黒の球体と化した。
 それは瞬きする間もなく瞬間的に膨張し、あらゆる視界は光を失った。
 時すら止まったかの様にそれは黒く輝く。
 何よりも黒く、何よりも目映い闇。
 耳をつんざく轟音が鳴り響いている筈なのに、音を感じない。
 それは、音すら吸い込むのだろうか。

 アレイアード。

 それが今、地上に出現した。
「うっ!」
 地上。
 転移によって滝より既に二十キロ以上離れていたラグナスは、それでも地上に出現した暗黒の宇宙の振動に煽られ、数十メートルも吹き飛ばされた。
 一瞬、まるで世界の終わりかと思わせるその力。
 それは次の瞬間、幻の如く跡形もなく消え去る。
 まるで、たった今地上に発現した宇宙は気のせいかと思わせる程に。
 だが、それは実在していた。
 証拠がある。
 ラグナスの立つ場所より数キロ先、滝の中心より半径十数キロは、クレーターの様な穴を開けて地上から消滅していたから。
 瞬間的に発動し、瞬間的に消滅する。
 アレイアード。
 その恐るべき禁呪にラグナスは改めて肝を冷やした。
「…対消滅で、これなのか?」
 アレイアードの発動を見るのは初めてではないが、それでも正直、見る度に肝が冷やされる。
 周囲の空気すら消滅させたそれは気圧の変化を生み、風を起こす。
「……」
 たった一人の男が起こした風を頬に受けながら、ラグナスは考えていた。
「何故、俺は違う情報を握らされた…」
 卵が発動すれば、この非常識な破壊すら比較にならない悲劇が起きた事だけは確かだ。
 それはつまり、闇魔導の発動による対消滅が正しい、と言う事。
 光の力は、そのまま卵の餌になるだけだったのだ。
 滝そのものの存在を、卵ごと消滅させたその男がクレーターの底からのっそりと上がってくるのが視界に見えた。
 空には空気の震動や、気圧の変化で呼び起こされた暗雲が迫る。
 シェゾがラグナスの元に、と言うか街へ帰る為に進んだ道筋がたまたま彼の立つラインと同じだっただけだが、彼の元へ辿り着いた頃、鉛色の空からこの地域に置いて数十年ぶりとなる大雨が降り出していた。
 ずぶ濡れで立つラグナスの顔はまるで泣いているかの様だった。
「シェゾ」
「ん?」
「教えてくれ。俺は、一応神の側にある者じゃなかったのか?」
 ラグナスが、訳が分からない、と問う。
「ならメシおごれ」
 シェゾもその体をスコールでずぶ濡れにしながら応える。
「ああ。だから…」
 ラグナスは乞うように呟いた。
「教えてやれ、サタン」
「私かい」
 ラグナスはぎょっとして振り向いた。
 声は背中から聞こえたのだ。
「…サタン」
「こうして会うのは、随分と久しぶりだな、光の勇者よ」
「……」
 魔界の実力者と光の勇者の対峙。
 ラグナスは思わず反射的にサタンを睨み付けるも、今はどうしても力が入らない。
 疑問が全てに優先するのだ。
「とりあえず、まさかとは思うが天界の連中が善人だ等とは思っておらんだろうな」
「……」
「ま、全員がでなくていい」
「だが…」
「天界、人間界、魔界、他の世界。全ては、住む場所が違うに過ぎぬと覚えておけ。これ以上は引っかかるのでノーコメントだ」
「引っかかる?」
「お前の飼い主らとの盟約だ。人間不介入のな」
「……」
 ラグナスは腹の中のもやもやがどうにも収まらなかった。
 しかし、その盟約は聞いた事がある。自分たちの住む世界の為には、ここで飲み込んでおく方が良いだろう。
「シェゾ、ご苦労だったな」
 サタンはラグナスの件をそれで良しとし、シェゾに向かう。
「なんかよこせ」
「色気も糞も無い物言いだな」
「いるかそんなもん」
「今度、私の城に来い。なんかやる」
「ああ」
 そう言ってサタンは空間にかき消えた。
 アレイアード発動という、ある意味Armageddonに近い事象を起こさせたにしてはあっさりし過ぎたやりとりだった。
「……」
 雨音が聞こえなくなるくらいの豪雨の中。
 ラグナスはシェゾを見る。
「もっと聞かせろ、か?」
 ラグナスは頷く。
「簡単な事だ。お前は、俺と同じで光の勇者の中じゃ跳ねっ返りだ。お前に使命を押しつけた『神様』はともかく、お前のことを気に入らない神々の御方達も居るって事さ」
「……」
「サタンが言っていた。三千年前の闘争時、天界にスパイが居たそうだ。そいつは、誰だったと思う?」
「さぁな」
「その時代に居た、光の勇者様、さ」
「……」
 ラグナスは聞きたかったのに、しかし聞きたくなかった答を聞く。
「お前はいいよな…」
 裏表のない言葉。
 ラグナスは心の底から羨ましい、とシェゾを見た。
「あのな、どこも一緒だってサタンが言っただろ。俺だって嫌われてるさ」
「そう、か」
「そうさ」
「そうなんだ…」
「そうなのさ」
「そうなんだよ、な…」
 ラグナスは滝の底にいるかと錯覚する程に降る雨の空を見上げ、呟いた。
 叩きつけるように降る雨が今は心地よい。
 まるで、自分の中の何か嫌な感情を流してくれる気がしたから。
 石像の様に黙って雨を体に叩きつけるラグナス。
 シェゾはそんな光の勇者を見てふっと笑う。
「ま、そう腐るな。少なくとも、お前は人間には好かれている。俺と違ってな」
「……」
 ラグナスがゆっくりと振り向いてシェゾを見る。
 その瞳は皮肉めいた目線でこう語っていた。

 お前こそ、あの暖かな光を独り占めしているくせに、と。


  Cataract 完


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